「鉄を通じて」貢献を
社員が学び挑戦する場

1936年4月に創業した株式会社藤田製作所は、鋳造及び機械加工を行う会社です。同社で常務取締役兼工場長を担う藤田龍久さんに、経営理念や同社で大切にしている取り組みについて伺いました。

「弊社では「変化し・貢献し・存続する」という経営理念を掲げており、鉄を通じて、社会に貢献していくことを第一の使命としています。鋳物の場合、時々外観からは識別出来ない不具合が発生することがあります。そういった製品の課題に対して、不良対策を日常的に行うことで、より良い製品が生まれ、会社の存続に繋がると考えています。そのため、弊社では人材育成に注力しています。」

そして、藤田さんから入社した当時の話を伺いました。
「私が入社した当時は、リーマンショックの影響で会社の状態も良くありませんでした。そんな中、働きながら会社の状況を変えるために勉強を重ねたことで、身を持って仕事について深く学べました。2022年に常務取締役に就任した現在は、社員も含めて、様々な勉強ができる環境を会社から提供し、学ぶ機会を大切にしています。」

強みが活きる会社へ
挑戦心が生む貢献の形

そんな学ぶ機会を大切にし、製品価値の向上を図る同社に、2022年4月に入社されたのが須田卓哉さんです。現在担っている仕事について伺いました。

「私は元々、ベトナムで旅行業に勤めていたことから、経験もない別業種である製造業に転職することは勇気のいる試みでした。求人サイトで弊社を見つけ、様々な移住支援に取り組まれていることや、不況の煽りを受けづらく、安定する業界という点で入社を決断しました。現在は事務職でベトナム語を活かした海外実習生のサポートを行っており、日本語の資料の翻訳などを行っています。また現場を担当することもあり『堰折り』という工程も担っています。堰折りは体力が必要ですが、とても爽快感があります。以前、私は人前で話すことが得意なこともあり、学生に向けて会社紹介をする機会をいただくことがありました。そういった自身の強みを活かす場で活躍できることで、会社に貢献できていると感じ、やりがいを持って働けています。」

「すぐに日常生活」
安心できる移住は気遣う心から

日々、やりがいを持って働く須田さん。これまで経験した、同社の親身な対応や職場環境について伺いました。

「私が担当する現場の仕事は、ライン生産方式で仕事が進みます。新人として初めて1つの工程を担当した時に『自身がラインを止めてしまうのではないか。』といったプレッシャーを感じる場面がありました。そんな中で私の支えになったのは、弊社の『温かさ』でした。私にとって縁のない西条市に移住した当時、生活を続けられるか不安でしたが、会社から費用や物資面で早々に日常生活が送れるような手厚いサポートを受けました。また、私にも子どもがいるのですが、どうしても手が離せない場合など、困った時は『誰にでも良いから相談してほしい。』という声がけをいただきました。仕事に関するサポートだけではなく、家族のような温かさがあることも弊社に入社することを決めた理由の1つです。そんな弊社の職場は、社員同士が休憩時間も会話などで交流しており、誰にでも相談しやすい雰囲気です。」

長く安心して働けるように
柔軟性で応える想いとは

温かな社風を大切にする藤田製作所。藤田さんに、同社が行うサポート体制について伺いました。

「弊社では、移住者を含め入社する方々に対し、仕事や私生活で困りごとがあれば会社全体で、できるだけサポートしていきたいと考えております。例えば、資格取得に関わる資格手当や一時金を用意し、仕事に直接関係のない資格でも、社員の成長のために一部費用の補助を行っています。最近始めた取り組みの『企業型DC』制度では、誰もが勉強会に参加できる環境をつくりました。また土地勘のない移住者が不便に感じているといった声から、必要に応じて送迎や、車の貸し出しを行っています。そのように、移住後に困りごとがあれば、今後も柔軟な対応で社員を支え歓迎していくので、気軽に相談していただきたいです。」

最後に、求める人材像について伺いました。
「一言でいうと、『視野を広く持てる人』だと思います。どんな仕事に対しても、自身で価値を生み出していくことで、新しい挑戦に繋がります。そういった社員が増えると職場の士気も向上する、理想的な職場が実現すると考えております。」

• 社　　名

  株式会社藤田製作所

• 住　　所

  〒793-0003 愛媛県西条市ひうち西ひうち3番10

• 電話番号

  0897-56-4677(ひうち工場)

• 事業内容

  金属加工業

• 従業員数

  65名

• ホームページ

  https://www.fujitam.co.jp/