あの人この人 愛媛求人インタビュー

宇和島の海を目前に、浩然とそびえるイヨスイ株式会社本社。

ビジネスフィールドは全世界
海を繋ぎ、開拓してきた会社

イヨスイ株式会社宇和島市

タマカイとクエを交配した新魚種「タマクエ」の開発・養殖や、日本初のCHINA HACCP認証取得など、生鮮品の輸出事業を中心に、革新的な試みを続けているのが、イヨスイ株式会社です。2018年には、輸出に取り組む優良事業者として農林水産大臣賞を受賞した同社を伺いました。

代表取締役社長:荻原 達也さん/海外事業部:宮石 利紗子さん

代表取締役社長:荻原 達也さん
海外事業部:宮石 利紗子さん

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「自分の力でやってみる」
一気通貫型のビジネスモデル

創業30年を迎えるイヨスイ株式会社は、輸出事業を中心に、養殖や水産加工を行ってきました。今回、同社を案内頂いたのは、代表取締役社長の荻原達也さんです。38年前に住宝丸活魚運搬株式会社より分離独立した同社ですが、荻原さんは自ら海外へ足を運び、輸出先を開拓されていきました。

「今のようにインターネットも普及しておらず、全てが手探りの状態でしたが、通訳を雇い無我夢中で飛び込み営業をしていきました。普通は、商社にお願いするような事も、現地まで足を運び、自らパイプを作っていきました。何でも自分の力でやってみたいという思いが、人一倍強かったのだと思います。」

そんな荻原さんの、自分の力でやってみるという思いは、同社の一気通貫型ビジネスモデルにも体現されており、生産・加工・流通・海外販売まで行う事業展開は、2018年に農林水産大臣賞を受賞されています。漁業者との密接な連携による多様な販売網の構築や、産地から海外までの一気通貫の物流が高く評価されています。

創業時の思いを熱く語ってくれた、代表取締役社長の荻原達也さん。

「新たな食文化を創りたい」
抱き続ける仕事への情熱

創業以来、一気通貫型ビジネスを通して、様々な国や地域に輸出を行ってきた同社ですが、今後は新たな食文化を創ることにも力を入れていくそうです。

「これまでは、鯛の養殖や寿司文化の拡がりによって、会社を成長発展させることができました。今後は、現在の事業を維持しつつ、宇和島の鮮魚の魅力をさらに発信していけるよう、様々な国の文化やニーズを知り、その国ごとに適した味、調理法を用いた新たな食文化を創っていきたいです。そのためにも、各国が設けている衛生基準などは、先んじて取得していきました。中でも、CHINA HACCPは日本で初めての取得企業となることができ、スムーズに現地企業と繋がることが出来ました。」

創業以来、仕事への情熱を抱き、アグレッシブに挑戦し続ける荻原さんですが、ご実家は農業を営まれていたそうです。農家が農作物を一から時間をかけて丁寧に育てていくように、熱い思いをもって仕事や宇和島の漁業に向き合われていました。

特殊設備を備えたイヨスイの活魚運搬車。

移住者を温かく迎える職場
やりがい溢れる大きな仕事

同社では、愛媛県外から移住して来られた方も活躍しています。その中の1人が、2020年11月から勤務されている海外事業部の宮石利紗子さんです。輸出事業に従事し、現地の取引先やバイヤーとやり取りをする宮石さん。普段の業務内容についてお聞きしました。

「前職でも貿易関係のお仕事をしていましたが、生鮮品という商材を取り扱うのは初めて。
自分が思っている以上のスピードで物事が運んでいくことに最初は驚きましたが、周りの先輩たちがいつも親切丁寧に教えてくださるので、感謝を感じながら日々様々なことを学んでいます。職場はとても明るく話しやすい雰囲気なので、業務以外のことも気兼ねなく相談出来ています。」

職場に対する感謝の想いを話してくれた新入社員の宮石さん。仕事では大きな商談の場に同席されることもあるそうです。
「積極的に商談の場にも同行させてもらっていますが、大手企業様とのお取引も多数あります。地方に居ながら国内外問わず、幅広い相手と規模の大きな仕事が出来ることは、イヨスイで感じられるやりがいの一つだと思います。」

学びながら仕事ができることの喜びを話してくれた、海外事業部の宮石利紗子さん。

海を通じ、世界の人々を幸せに
全社員が共有する想い

イヨスイ株式会社は様々な新魚種の開発や交配にも力を入れてきました。タマカイとクエを掛け合わせた「タマクエ」もそのうちの一つです。TV、新聞、各マスメディアでも注目を浴びている同商品の誕生秘話について荻原さんに伺いました。

「日本ではあまり食されていませんが、クエはアジア人を中心にとても人気があり、高級魚として知られています。しかし、大きく成長するまでに費用も時間もかかるということで、養殖産業からも敬遠されていました。そこで私たちは2~3mにも成長するタマカイに着目し、中国の研究機関にて新種の開発に成功致しました。」

タマクエの開発の他にも、同社では、生育の悪かったスズキ・大量死したアコヤガイの緊急輸入など、より多くの人々の幸せに貢献されてきました。イヨスイ株式会社には「海を通じ、世界の人々を幸せに」というコーポレート・スローガンがあります。海を越え、全世界を舞台に活躍する同社の今後に期待です。

イヨスイが水産業を営んできた、自然豊かな宇和島の海。

皆様のプロフィール

Interviewee Profile

荻原達也さん

イヨスイ株式会社
代表取締役社長

荻原達也さん

農家をされていた荻原さん。休日は、趣味のゴルフをされる他、畑の手入れをされることもあり、最近はご自宅でレモングラスを栽培し技能実習生にプレゼントされているそうです。

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宮石利紗子さん

イヨスイ株式会社
海外事業部

宮石利紗子さん

休日は、ご家族とドライブやデイキャンプに出かけ、自然を満喫されている宮石さん。四季折々の自然を感じられる他、夜には満点の星空が見られることに感動しているそうです。

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企業概要

Corporate Profile

  • 社  名
    イヨスイ株式会社
  • 住  所
    〒798-0003 愛媛県宇和島市住吉町3丁目1番8号
  • 電話番号
    0895-24-5665
  • 事業内容
    魚介類、種苗、飼料の輸出入及び販売
    冷凍冷蔵・飼料製造
    水産加工
    養殖産業
    通関業
    船舶代理・酒類販売業
  • 従業員数
    94人(2021年2月取材時)
  • ホームページ
    http://iyosui.co.jp
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