有限会社大和屋本店旅館｜あの人この人愛媛求人インタビュー

あの人この人愛媛求人インタビュー

「働けることが嬉しい」の声
相互理解が生み出す相乗効果

有限会社大和屋本店旅館愛媛県松山市道後

愛媛県松山市にある有限会社大和屋本店旅館は、道後温泉の隣に建つ歴史的な老舗旅館です。風姿花伝をテーマとした伝統的な旅館のおもてなしは、お客様だけでなく、地域や社員にも愛されています。伝統を守りながら、新たなおもてなしを提供していく同社を伺いました。

代表取締役　社長：奥村　敏仁さん

（動画再生時間 0:54）

お客様へお返しをするため
歴史と共に前進する会社

慶応4年に創業した有限会社大和屋本店旅館は、令和元年に150周年を迎えました。そんな同社に2012年に入社し、現在は8代目の代表取締役社長を担っている奥村敏仁さんにお話を伺いました。

「弊社は地域のお客様に支えられ成り立っているので、お客様に感謝の気持ちをお返ししていくことを大切にしています。そんなお客様の期待に応えられるよう、接客対応は受け継がれてきた「おもてなし」の心を意識し、バックヤードでは最新の電子機器を活用することで、現代に通ずるサービスを提供しています。また、伝統的な格式ばかりではお客様に緊張感を与えてしまうので、館内で人気の日本酒バーや駄菓子バーのように、リラックスしながら楽しんでいただけるおもてなしをご用意しています。そのように、弊社が「良い」と感じたものをお客様へ提供し続けることで、同業他社にはない魅力を感じていただけるかと思います。また、弊社は館内の雰囲気に合うようにオリジナルで作ったテーブルや椅子を採用しています。また大きなテーブルにはキャスターを付け移動しやすくするなど、社員が働きやすい工夫を施しています。」

「変化への対応力」が生む
ここで働きたい理由

お客様だけでなくそこで働く社員も大切にする同社ですが、障がい者雇用にも積極的です。人事を担当する総務部の原田裕希さんに、お話を伺いました。

「以前、障がいのある従業員と現場の方は、お互いに関わり方が分からない時期がありました。そこで障がいの特性によって仕事ができる日、できない日があることなど、お互いの理解を深めるために話し合いの時間を設けました。それでも解決できない問題が出てくると、必ずジョブコーチや支援施設の方に見ていただき、ご意見をいただきながら解決してきました。そうした取り組みを経て、今では現場にとって必要不可欠な存在となっています。また定期的に声がけを行い、体調や心境の変化を見逃さないようにしています。例えば「もっと連絡を円滑に行うことができれば、楽な気持ちで働けます」と正直に伝えてくれたので、試しにいつでも連絡が取れるようにスマホの携帯を提案したことで、より仕事に打ち込めるようになった従業員もいます。そのような希望には柔軟に応え、こちらからも仕事に関わる要望を伝えることで、離職率も減ってきているのだと思います。」

信頼から生まれる安心感
挑戦を通しお客様の喜びへ

そんな障がいのある従業員に手厚いサポートをする同社にて、2016年に入社されたのが高田杏奈さんです。普段の仕事などについて伺いました。

「大和屋で実習をさせていただいた時に、最初は緊張していましたが、できることが増えていくと徐々にやりがいを感じるようになりました。コロナ禍により出勤が減ってしまった時期は、大和屋から様々な新しい仕事に挑戦する機会をいただき、毎日の仕事に不安なく取り組めました。また入社1年も経過していない頃、アンケート用紙に「お風呂場が綺麗で、気持ち良く入れました」というお客様の記入があり、とても嬉しかったのを覚えています。ですが、私は他の方と仕事のペースを合わせることが難しく感じ、悩みの種でもありました。そういったことはまず原田さんに相談すると、私が仕事の中でできる範囲をしっかり把握してくださっているので、柔軟に対応していただきました。今後は私が原田さんに助けていただいたように、後輩を気遣っていけたらと思います。」

共有する従業員の夢
仕事に対する考え方とは

今後も同社で障がいのある従業員を支える原田さんに、その関わり方を伺いました。

「私は従業員とのコミュニケーションを大切にしており、仕事やプライベートの話から、従業員1人ひとりの「プチ目標」を聞くようにしています。誰かと協力して仕事がしたいという方には、そのステップアップが出来る職場環境の配慮を行っています。また、旅行したいという従業員がいれば「仕事を頑張り、自分へのご褒美として旅行しよう」と伝えています。そういったプチ目標を見つけて共有することで、従業員は仕事を楽しめ、私は応援の仕方が見つかりました。また私は以前、高田から「働けることがとても嬉しい」という言葉を聞きました。この言葉の通り、そう思っていただける従業員が１人でも増えるように、弊社は引き続き体制を整えていく責任があると感じました。」

最後に、障がい者雇用について奥村さんに伺いました。
「雇用につきましては、弊社は様々な仕事があるので、それらに合わせた形で採用しております。インターンシップや実習を行いながらコミュニケーションを取り、どんな仕事が合うか話し合います。仕事に定着できるまで支援いたしますので、是非安心してご応募下さい。」