INTERVIEW百色移住インタビュー

「こんなに暮らしやすいとは・・・」故郷を離れて26年、 Uターンして改めて感じる、松山での暮らしの豊かさ

久保 ひろみ

「次はどこで暮らそう・・・」そう考えた時、浮かんできたのが故郷の松山だった

高校卒業まで松山で過ごしたのち、美容師の専門学校へ進学のため大阪へ。美容師として働き、さまざまな地域で暮らしてきた久保さんは、2022年に東京から松山にUターン移住をした。新型コロナウイルスの影響から、リモートでできる仕事に切り替えたことをきっかけに、東京に住み続ける理由がなくなったという。その際、様々な土地で暮らしてきた経験から「さて、次はどこに住もうか?」と考えた時、頭をよぎったのが松山で暮らす家族だった。

「専門学校への進学をきっかけに大阪、東京、神奈川、バリ島、沖縄、そして東京に戻って暮らしてきました。バリ島や沖縄ではウエディングのヘアメイクをしていましたが、炎天のもと何時間も撮影に立ち会うのは年齢を重ねてからも続けていくは難しいだろうと思い、個人で物販の副業をスタートしていました。その副業がコロナウイルスの影響で本業に。仕事で場所を選ばなくなり、移住を考えた時に頭に浮かんだのが歳を重ねてきた母親でした」と久保さん。

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移住した時のイメージを鮮明にしてくれたオーダーメイドツアー

久保さんが移住をする際の大きな助けになったのが、松山市役所が主催する「オーダーメイド型移住体感ツアー(通称:オーダーメイドツアー)」だったという。オーダーメイド型移住体感ツアーとは、移住検討者の希望や都合に合わせて、日程や訪問先などを自由に設定することができるツアーで、長らく松山を離れていた久保さんは、このツアーに参加することで、移住後の暮らしを鮮明にイメージすることができたという。
「とにかく松山を離れて時間が経っていたので、オーダーメイドツアーでは松山での暮らしをイメージできるようなプランをリクエストしました。具体的には、猫を飼っているのでペットOKの物件を不動産会社に紹介してもらったり、スーパーでは物価を確認したりと暮らしに関わることをチェックしました。あとは、コワーキングスペースに連れて行ってもらい、松山での仕事環境も確認。さらに、実際に松山に移住された方から直接お話を聞く機会もいただき、かなり移住後のイメージが明確になりました」と久保さん。

※久保さんの「オーダーメイド型移住体感ツアー」の記事はこちら

戻ってきて改めて感じる松山の良さ

「高校生の時は、松山にないものばかり目に入ってしまって、松山にある豊かさには気がつきませんでした。26年経って、年齢を重ねたことで初めて気がつく松山での暮らしの良さはたくさんありますね」と久保さんは笑う。

そんな久保さんが移住後、改めて感じる松山の良さは『生活のしやすさ』。食材の新鮮さと価格の安さ、家賃の安さなどは松山暮らしの大きな魅力だと感じている。
「スーパーに並んでいる野菜の新鮮さや価格の安さに驚きました。そして、何より鮮魚が安くて美味しい!食に関しての豊かさには移住してきて感動しました。高校生の頃は持っていなかった感覚ですね(笑)」。

さらに温泉も日常的に楽しんでいるという。「日常に温泉があるのはすごくいいですよね。うちの母親なんて毎日温泉に行っていますよ(笑)。それに、県外の友達が遊びにきてくれた時には連れて行きたいなっていう温泉も見つけました!」と、温泉の魅力についても話してくれた。
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久保さんは海外も含め、さまざまな場所で暮らしていたため、移住することで友人と離れてしまうという意識はあまりないそうだ。逆に友人が移住すると聞けば、遊びに行く場所が増えると感じ、自身の居住地が変わっても友人に遊びにきてもらえるという感覚だという。

「昔、美容師をしていた時、お客さんに『結局、世界中どこに住んでもそう変わらない。人の営みって変わらないから』って言われたことがあって、確かにそうだな〜って思ったんです。習慣として違うことはもちろんありますが、『どこに住んでもそう変わらない』って私も思いますね」。

『どこに住んでもそう変わらない』という考えがベースにあり、仕事はどこでもできる、世界中にいる友達とは繋がっていられる。「それならば・・・」と考えた時に、故郷の松山で暮らす家族が浮かんだという久保さん。
「今は母親とは週一で会って食事をしています。帰ってきたことを両親や叔父が本当に喜んでくれています。今後は松山でのリアルな繋がりを作って、地元に貢献していきたいですね」。

たくさんの場所で暮らし、たくさんの経験を重ねたからこそ感じる松山の暮らしの良さ。海が大好きな久保さんは、今後は離島巡りやシュノーケリングを楽しみたいとワクワクした様子で話してくれた。
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Q 松山のお気に入りの場所は?

温泉です。特に北条にある「シーパ MAKOTO」。海が見える温泉で、県外の友達が遊びにきたら、ぜひ連れて行ってあげたいですね。

Q 移住者へのアドバイスは?

松山はとにかく良いところです。日本国内なら買い物はネットでできるし、どこで暮らしても一緒な気がします。だとしたら好きなところで暮らすのがいいと思います。ダメなら元に戻るのもありだし、あんまり考えすぎないで移住してみるといいと思います。

Q 松山を選んだわけは?

地元だったこと。歳を重ねてきた両親のそばにいてあげたいと思ったことがきっかけ。

久保 ひろみ

松山市生まれ。高校卒業後、美容師の専門学校へ進学のため大阪へ。その後、東京、神奈川、バリ島、沖縄と様々な場所で暮らす。26年ぶりに戻ってきた松山での暮らしやすさを再認識する日々を過ごしている。

移住時の年代
40代
家族構成
単身
移住スタイル
Uターン
移住時の年代
40代
家族構成
単身
移住スタイル
Uターン