INTERVIEW百色移住インタビュー

移住して良かった!仕事もプライベートも 自分らしく輝ける、松山で働く魅力とは?

中野良祐さん(サイボウズ株式会社)、宮崎登志子さん(三浦工業株式会社)

約6年前に松山市へ移住してきたサイボウズの中野さんと三浦工業の宮崎さん。お二人とも東京からの移住で、市内にある企業に転職されました。中野さんは東京の会社に勤めながら、宮崎さんは東京の会社を退職して松山に移住した後に就職活動を行ったそうです。松山への移住と転職をリアルに行ったお二人に、転職活動の方法や、実際に松山で働いてみて感じる魅力についてお話を伺いました。

家族との時間や自分自身を大切にしたい・・・
松山市への移住のきっかけと決め手

宮崎さん:本日はよろしくお願いします。私は、東京から移住して約6年になります。

中野さん:こちらこそよろしくお願いします。私も今年で移住して6年になります。しかも東京の企業からの転職なので同じような境遇ですね!さっそくですが、宮崎さんが転職・移住を決めたきっかけを教えてください。

宮崎さん:私は、出身が松山なのですが、転職しようというより「松山に帰りたいな・・・」と思ったのがきっかけです。大学を卒業して東京の企業に就職して、都内で暮らしていました。大学生で就職活動をしていた時は、バリバリ働きたいって思っていたんですが、結局、働き過ぎてしまって・・・。
転職を考えていた頃は、心と体が疲弊しきってしまって、限界にきていました。東京での転職も考えたんですけど、一旦リセットしたい気持ちが大きくて、松山に戻ることを意識し始めました。
そのことを両親に相談したら、「まずは一度、帰ってきたら?」と言ってくれたので、松山に戻ることを決めました。中野さんはどうして松山に移住を決めたのですか?

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中野さん:私は、出身が奈良県なのですが、大学が松山で、その在学中に、松山出身の妻と知り合いました。東京の企業に就職して働いていたのですが、その後、結婚して子どもができて子育てをしている中で、妻の方から地元の松山で子育てがしたいという希望があったんです。私自身も大学の時に松山で生活をしているので、松山の暮らしやすさは知っていて、それで松山に帰ると決めて転職活動を始めました。

宮崎さんは、転職活動を松山に帰ってから行ったとのことでしたが、どんな風に転職活動をされたのですか?

前職の経験が活かせないだろうな‥と思っていた時に
宮崎さんが見つけた1つの募集枠

宮崎さん:まずは「松山に帰りたい」って気持ちの方が強かったので、就職についてはそこまで焦っていませんでした。すぐには仕事も見つからないだろうなって思っていたので。
「一年くらいかけてアルバイトをしながら仕事を見つけられればいいな」って思っていましたね。前職では、規模は小さいんですけど、広告会社に勤めていて、広告の制作をしていました。ただ、地方にはこういった職種はないだろうなって勝手に思っていたので、地方での仕事って事務職しか思いつかなかったんです。それなら事務のスキルを身につけなくちゃいけないと思って職業訓練所に通いながらアルバイトをして転職活動をしていました。

中野さん:なるほど。僕の場合は家族がいたので、先に仕事を見つけることが絶対でした。どのくらいの期間で仕事は見つかったのですか?

宮崎さん:「急がなくてもいいかな?」と思っていたのですが、就職活動を始めて1ヶ月くらいで今の会社で働くことが決まりました。

中野さん:順調だったのですね!実際、どんな感じで就活を行ったのですか?

宮崎さん:事務員や受付の募集を見つけたら、手当たり次第に応募していましたね。今の会社も初めは事務員を募集していたので、それでエントリーしていたんです。そしたら、事務職の中に広報の枠が1つだけあって。
事務は未経験だったので、実際に経験のある人たちと勝負するのは難しいと感じていました。広報の枠を見つけた時は、「これだ!」と思いましたね。広報だと、広告会社で培った経験も活かせると思って、面接では必死にアピールしました(笑)。
中野さんはどのように就職活動を行ったのですか?

時間的にも金銭的にもハードな
遠距離での就職活動

中野さん:先ほども少しお話したように、私の場合は家族がいるので、まずは就職先を見つけることが先でした。なので、東京の会社に勤めつつ、就職活動をしていたのですが、面接のたびに松山に来ていたので大変でしたね。もちろん土日っていうわけにはいかないので、有給を使いながら朝一の飛行機に乗って、その日のうちには東京に戻り、次の日からは普通に仕事・・・。体力的にもしんどいものがありましたが、費用面がけっこう大変でした。面接も2次3次とありましたので。
4社目くらいでサイボウズに出会えて、採用と言っていただけました。

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逆に、今は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの面接が多いと聞くので、「いいな〜」と思ったりしますね。もし、移住と転職をセットで考えている人がいたら、「今だぞ!」って感じです(笑)。

思っているよりも色々できる!
経験はなくても、飛び込んでみる勇気が大切

中野さん:僕の場合は、前職が企業のネットワークを構築するエンジニアでした。あとは、大学の時にプログラミングもかじっていたので、そのあたりのスキルを使って転職活動をしていました。しかし、サイボウズの面接中に、コールセンターの事業に興味がないかと尋ねられ、最初は「できないだろ〜」って思ったんですけど、お話しを聞いているうちに興味が湧いてきました。そして、未経験ではあるけど、「飛び込んでみよう!」という感じでコールセンターの事業に飛び込んでみましたね。初めのうちは、電話に出てコールセンターの業務をして現場経験を積んで、今は電話対応をされている方のサポートをしています。やればできるもんだなと思います(笑)。

宮崎さん:私も「前職の広告制作の経験が活かせるかも!」と思って広報で採用してもらいたいと思って必死でアピールしましたが、実際には広報として働くのは未経験でした。ただ、未経験だったとしても意外とできるもんだなって思ったりしています。

中野さん:そうですね。求められることに一生懸命に取り組んでいるうちに少しずつできるようになってきた感じです。

宮崎さん:地方で転職するなら事務職しかないだろうと、色々と思い込んでいたところがありました。でも、松山って思っていたよりもいろんな仕事があると感じています。そして、自分自身も意外といろんなことができるんだなって実感していますね。

中野さん:確かにそうですね!

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決め手は会社の活気のある雰囲気
楽しそうに仕事をする姿に魅力を感じました

宮崎さん:ところで、中野さんは会社を決めるのに重要視した条件って何ですか?

中野さん:私の場合は、給与面に関しては、生活費にかかる金額が東京とは全く違うので、下がる分には、そういうものだろうと思っていました。会社を選んだ基準は、会社内でトークイベントなど、いろいろと行事をしていて活気があって、そういうのを見てこの会社で働きたいなって思うようになりました。

宮崎さん:私も給与面に関しては同じで、物価が違うからお給料自体が下がってしまうのは仕方ないだろうと思っていました。あと、新卒で就職した前の会社では、福利厚生をあまり重要視していなかったのですが、実際に働いてみて、福利厚生って大事だなって実感したので、今回の転職では福利厚生とか社風を重要視しました。
あと、うちの会社も福利厚生の一つで社内イベントの集まりがあって、梨狩りやぶどう狩り、芋掘りなどを希望者で行います。また、これも希望者ですが、ブロックマッチという部署間で競い合う運動会みたいなイベントもあるんですよ。年齢性別問わず、「ヒーヒー」言いながらみんなで盛り上がっています(笑)。

プライベートに使える時間が大幅に増えた
「寄り道ができる」松山でのゆったりとした働き方

宮崎さん:松山での生活は大きく変わりましたか?

中野さん:仕事をするってことに関しては、正直、松山でしても東京でしても変わらないですよね。ただ、通勤時間が全く違います。多くの会社って東京の中心部にあるじゃないですか。でも、その周辺に住める人はほとんどいなくて、郊外に住んで通勤時間が1時間半〜2時間の人って多くいますよね。私も通勤に1時間半かけていたんですけど、今の通勤時間は徒歩30分です。「地方で働くメリットはコレだ!」と思っています。満員電車に毎日1時間半、つり革も持てないところに立たされて踏ん張っていましたから。
その反動か今回の転職では、通勤に公共交通機関を使いたくない気持ちが強くて、会社が決まって次に家を探すときは、徒歩30分圏内で通勤できることが絶対条件でした(笑)。
松山は自転車や徒歩である程度どこにでも行けるので、本当に便利だと思います。

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宮崎さん:私も毎日1時間、通勤に使っていたのでよく分かります。上京したときは夢とか色々思い描いて来たのに、仕事が終わるのも遅くて、日々、家と会社の往復でした。今は、車で通勤しているのですが、電車と違って、車だと「ここに寄って帰ろうかな?」って気分になるので、寄り道ができる生活になりました。あと、会社があまり残業するのは良くないという雰囲気なので、なおさらかもしれませんね。生活と仕事がバランスよく両立できているなって感じがします。

中野さん:私もです。通勤に使っていた時間が1日に換算すると2時間減ったので、プライベートに充てる時間が増えました。東京で働いているときは、帰っても子どもたちが寝ている時間だったのですが、前より1時間早く帰られるので、平日でも子どもたちとコミュニケーションを取ることができます。
学校での様子とか、たわいもないことなんですけど、そういう会話ができることが幸せだったりします。

宮崎さん:本当にそうですよね。働き方と暮らし方がまるっきり変わりました。時間がゆっくり流れていて、本当に引っ越してきてよかったなって思います。移住しようか迷っている方がいたら、「まず、来てごらん。松山は思っているよりも仕事もあるから、移住してくるといいよ!」って思いますね。

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おふたりの愛媛の/松山での暮らしのようす

【中野さんの暮らしの様子】

34_72019年釣り大会で74.4cmの鯛を釣り上げて3位になりました!海も近く、ポイントも多いので、趣味の釣りがはかどります。

【宮崎さんの暮らしの様子】

34_8会社のマラソン部で行った合宿での一コマ。松山から四万十川まで車で約2時間と、自然との距離が近いのを改めて感じます。


【編集部より】松山の企業への転職活動の際にぜひご覧ください。

■就職支援サイト

まつやま就活支援ナビ

https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/sangyo/koyou/m-navi/

あのこの愛媛

https://ano-kono.ehime.jp/

愛workナビ

https://www.ai-work.jp/jobinfo/

■就職相談窓口

ふるさと愛媛Uターンセンター

https://www.ai-work.jp/ui_turn/

松山商工会議所「まつやまキャリア人材マッチングセンター」

https://www.matsu-career.jp/

産業雇用安定センター

http://www.sangyokoyo.or.jp/

中野良祐さん(サイボウズ株式会社)、宮崎登志子さん(三浦工業株式会社)

約6年前に松山市へ移住してきたサイボウズの中野さんと三浦工業の宮崎さん。お二人とも東京からの移住で、市内企業に転職されました。中野さんは東京の会社に勤めながら、宮崎さんは東京の会社を退職して松山に移住した後に就職活動を行ったそうです。