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2022.04.15
神山地区

定住支援員のやわたはま・あれこれ~桜編:神山地区

こんにちは!八幡浜市定住支援員のOです★

今日は、八幡浜でも人口の多い神山地区の桜スポットのご紹介です。
※訪問してからかなり遅れての投稿になってしまっています。なにとぞご容赦くださいm(__)m

神山地区は、こちら⇊⇊ (これまでの神山地区のご紹介記事は、こちらから)

今回お伺いするのは、SNS等での発信にも力を入れておられる、宝厳寺さん。
こちらの枝垂れ桜は有名で、メディアにも取り上げられることが多いんだそうです。

どうしても晴れ間と撮影可能な日の都合が合わず、4月に入ってからの撮影になってしまったので、桜がまだ残ってくれているか実は内心とても心配しているのですが・・・
とにかく、行ってみましょう!!ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌( ̄ー ̄)┘(訪問日:4月4日)

 

宝厳寺には、神山小学校の裏手の住宅地から向かいます。

住宅地から宝厳寺に向かう最初の曲がり角には、地元の方によってかわいい案内看板が設置されており、その後も分岐点ごとに用意されているので、それに従って進みます。
残りの距離も記してくれているのは、万年迷子候補生のワタクシにはとても嬉しいポイントです(*´罒`*)
※看板を見つけた後は迷うことは少ないと思いますが、そこまでは住宅地の中を進みます。ご自身でも地図等確認して出発されることをお勧めします☆

ちなみに、この看板に表示されている国木(くにぎ)、牛名(うじな)は、全国でもこの地域でしか生産されていない、日本一大きな「富士柿」の産地です。
だから、看板も柿のマークになっているんですね。

神山地区の町並みを眼下にしながら、山道を緩やかに上っていきます。

しばらく進むと、いかにも日本の原風景といった風景。

この辺りになると道も細くなってくるので、以前は「この道であってるのかな?」と不安になって引き返してしまう方もいたそうですが、今は分岐のたびに丁寧に看板が設置されているので、初めての方も安心です。(*Ü*)アリガタイ

さて、宝厳寺さんに到着。
やはり少し時期が遅かったので、既に散り始めているようですヾ(。>﹏<。)ノキャー

とはいえ、散り際には散り際の見どころがあるもの。(←前向き)
ここ宝厳寺さんの桜は、今どんな表情を見せてくれるのか、境内にお邪魔してみましょう!

境内への坂は、中心部分に岩が階段状に埋め込まれ、その両側は段差の無いなだらかな坂という構成になっています。(両側バリアフリー?)
お寺や神社に参る時は、境内まで石造りの階段を進むことが多いのですが、全体が芝生で覆われているので、脚への負担も少なく上がれますね。

訪問者を迎え入れるように、まずは一本目の枝垂れ桜が入り口を彩ります。

近くでみるとまだまだ多くの花が残っているのがわかりますが、実はこの日は強風。
写真に捉えることはできていませんが、風に吹かれた無数の花びらが宙を舞い、青空に星屑のように溶けていっています。

宙を舞った花びらは地面に散り落ち、落ちたばかりの美しい乳白色と、薄茶色に変化し土に還り始めた1枚1枚が、自然のグラデーションを生み出しています。

境内に入り、奥の枝垂れ桜もこの佇まい。
立派ですね!!オオォォォ(゚ロ゚*)(゚ロ゚*)。。・゚*.゚◎

説明看板によると、約300年前にこの地に植えられ、大正末期に強風で折れたものの、そこから再度芽吹いた生命力の強い樹だそうです。

樹の直下は、落ちた花びらと合わさって、これまた美しい花模様。
残念ながら満開は過ぎてしまっていましたが、この光景が楽しめたのは、この日このタイミングだったからですね.゚+.*

 

さて、既に気になっている方もいるかもしれませんが、ちょっとここで足元問題です。
⇊⇊⇊足元

大きく育った枝を支える添え木がなされているのはよくあることですが、その根元の部分になぜか鬼瓦が。
ずらりと円を描くように設置されています。

 

日常的にファンタジーが発動するワタクシの脳内では、既に先ほどから☆ピコンピコン★とアラーム音が鳴っておりますのです。
こ、コレハ・・・!魔法陣では!?(ノ-o-)ノ

ワタクシの妄想が加速しようとしたまさにその時、ちょうどお会いできたご住職に、お話を伺うことができました。
これらの鬼瓦は、元々ご本殿の屋根を飾っていたものなんだそう。新しい屋根に変わって屋内に保管していたものの、せっかくなので皆さんに見ていただこうと、こういう形でお披露目しているんだそうです。

こうやって至近距離で見ると、普段遠目に見上げるしかない鬼瓦が、非常に独創性に富んだデザインで精巧に作られているのがよくわかりますね。素敵です★

せっかくなので、もう一つ気になっていたことも伺ってみました。

こちらの像が、積み上げられた岩石の上に載っているのは、どういった意味があるんでしょう?

 

「そうですね。これ、何に見えますか?」
(う。。。真理を目指す禅問答のようです。ワタクシの心の歪みが見透かされてしまうゼ(;^_^ )

「う~ん・・・。(そもそも何かの形に見えてなかった)」

「色々な見え方、感じ方があっていいんですよ。でも実は、亀を模して作ってるんです」

「亀?」

 

ほんまや。。。(⦿_⦿)

それぞれの心のありようで見え方が変わっていいとのことなので、ワタクシの目にどういう亀が見えているかは内緒ですが、もう立派な亀にしか見えません。(※)

あそこが頭であれが足で。これは甲羅。。。🐢

 

実はこの亀、出来立てほやほや・作りたてほやほや(?)なんだそう。
先にご紹介した鬼瓦も含め、昨年から境内の色んな改装をしているところで、この亀が出現したのもつい数か月前のこと。業者さんにもお願いしつつ、自分でできるところは自分でと、ご住職自らコツコツ作業しているそうです。
裏山も含めた手入れのイメージは既にご住職の頭の中に色々湧きあがっているそうで、これから桜の季節だけでなく1年通じて楽しんでいただけるよう、少しずつ変化していく予定なんだそうですよ。楽しみですね。

記事内でご紹介した以外にも、素敵なポイントがたくさんあった宝厳寺さん。ご住職のお話を聞きながら境内を見れたので、自分だけでは気づけない多くの見どころにも気づけました。
まさに、一期一会に感謝です( *¯ ꒳¯*)

また来年以降も、どんなふうに変わっていくのか、定期的に見に来たいなと感じたOなのでした。
それでは今日は、この辺で!

数年前に八幡浜市広報担当が撮影した動画もあります。よろしければこちらもどうぞ。(【枝垂れ桜】宝厳寺:八幡浜市公式YouTube

※なぜ、亀なのか。
ご住職からは、亀が意味する背景などを丁寧にご説明いただきましたが、ワタクシのスポンジ脳では仏教観を含め正しい説明ができない可能性がありますので、割愛させていただきます。訪問した際にご住職がいらっしゃれば、丁寧に教えていただけますので、ご興味があるかたは尋ねてみてください。

 

❁定住支援員・O❁

八幡浜市で初めての地域おこし協力隊として、中山間地域・日土東地区を担当。3年の任期満了後、平成30年4月から定住支援員として市内全域を対象に活動中。市内でも各地域で異なる風習や文化に日々驚きつつ、移住検討者の方に向けた「八幡浜の日常のあれこれ」をお伝えすべく、あっちこっちに出没。地図を読むことは得意だが、その地図情報が留まることがなく軽やかに頭を滑り落ち、行ったことがある場所でも危うさを感じる日常。自身の記憶への信頼感はここ数年でほぼゼロと化した(ヾノ・x・`) とはいえ、何度でも初めての感動を味わえるのでそれはそれでOKだと悟りの境地に近づいている。